横領・1億円近いGOX・性病など色々あった2022年を振り返る
1月も終わりかけに書くような記事ではないが2022年は個人的に色々あった年だったので、備忘録として今後振り返られるようブログを書いておく。
特にインスタにいる最近会ってない友人や家族などにも面倒で話してないこともあるので。
2022年は例年に比べ比較的色々あった年だった。一言でまとめると『押し込まれた』年だったように思える。もちろん楽しいこともたくさんあったが。
大きく分けて次の4つを書く。
- 2022年前半
- FTX事件で1億円近い仮想通貨を失う
- 性病とか横領とか
- それらを踏まえての北條と起業、その他2022年振り返り
2022年前半について
そもそも昨年からドバイに移住している一つの理由として税制があった*1。
2022年は、2021年から続くバブル崩壊に向けられた年であり、前半はとても楽しかった。有名なNFTのBAYCが一つ数十万ドルだったあの頃、それらのデジタル上の土地を取得するための争奪戦にイーサリアムのガス代を片道100万円かけて購入したのは良い思い出である。数時間で2億ドル近いガス代が使われたなど今としては考えられないくらいである。(参考までに )
そんなこんなでNFT市場で遊んでいたわけだが、だんだんと市場も悪くなっていった。
正直、NFTなんてポケカのようなもので、Twitter元CEOのジャック・ドーシーが初めて投稿したツイートがNFT化されて数億円で買われてたけど今買い手がつかずに数十ドルで売りに出されてるのだから。まぁなんにせよバブルがいつ崩壊するのか分からないがとりあえず踊り続けるみたいな2022前半だった。
まぁ特に書くこともないが、見ている方で株式トレードなどされている人は多いと思うが、こういったブログもあるので、つくばの情報学部(?)の人でも人生変わるくらい*2NFT市場やクリプト市場はエッジの取り方が株式市場と違って、いくつもありとても面白いので大学のゼミの人とかにはぜひとも色々触ってもらいたいものである。(botで購入やら検知やらなにやら)
FTX事件で1億円近い仮想通貨を失う
その後、特に資金を運用する場所もなかったので、金利が少しでもつくFTXにでも置いておくかと仮想通貨の大半をFTXに置いておいたのが完全に間違い。見事に会社が2-3日で出金を停止し、破綻した。
詳しくは、こちらを見ていただきたいが、ざっくり言うとBinanceやコインチェックのような仮想通貨取引所が顧客資産を横領しトレード等をしていたという話だ。
https://blog.shidokamo.com/sbf-ftx-what-happened/
正直、業界2位の取引所が破綻するなど青天の霹靂であり、利用する自分としても、取引所の最大のリスクは、カウンターパーティーリスクでありそれ以外は大丈夫だろう。
とたかをくくっていたのが間違いであった。
マウントゴックスのような事件を聞くのと実際に体験するのでは、本当に違う。コインチェック事件などは日本人にとっては記憶に新しいと思うが、その数倍以上にセンセーショナルな事件であったと思う。*3
僕は、世紀の空売り（マネー・ショート 華麗なる大逆転のタイトルで映画化）やマネーボール、フラッシュ・ボーイズといった金融ノンフィクションを書いたマイケル・ルイスが好きなのだが、彼が執筆するレベルの事件にまさか自分が巻き込まれるとは・・・
Netflixなどでも映画化するそうで、債権者は全世界でどうやら100万人以上いるらしい。SEQUOIAやTiger Globalといった大手VCも投資していたし、業界でも多くの人がトレーディングのために預けていた取引所であった。
見落としてて今気づいた。Wu Blockchainが作成したFTX債権者や投資家の早見表。
— くりぷとべあー🍻 (@cryptoo_bear) 2022年12月5日
Paradigm, Temasek, SequoiaとかのVCが軒並み$200m超えててすごい規模やぁとか思いつつ下の方に進んでいくと、BlockFiによるAlamedaへのローンが$670mとか途方もない金額で遠い目になりました…。 https://t.co/Bv2LdfEyHe
これらの騒動のときのTwitterのTL情報は本当に怒涛であり、人生でもめったにない体験であった。TLでは、FTX社がいかにずさんな会社であったかがあらわになったし、代表のSBFはドラッグ中毒であり、姉妹会社のアラメダリサーチの代表と恋愛の関係でもあった。つくづく女性だったり薬だったりに溺れるやつはゴミだなと思った。*4
バブルは信用創造から起こるので、結局弾けると逆回転になるが、仮想通貨の"Not your keys ,Not your coins"を目の当たりにしたことは、今後の人生で大きな指針になると思う。銀行の数値も結局デジタルデータということです。
北海道拓殖銀行のmemeを見て、ケラケラ笑っていたが、まさか自分が取り付け騒ぎに巻き込まれるとは・・・
FTX騒動から学んだこと
- 資産大半ふっ飛ばしたが1週間くらいで笑いに変えられたので本質的に自分はお金に興味がないことに気づけた
- Not your keys,not your coins.を本質的に学べた。
- 薬にハマると大変。カフェインには若干はまっているので注意したい。
- てか、アメリカはスマートドラッグの普及率が結構高いらしいが（大学のテストなど）、実際どうなんだろうと気になっている
- 今度、北條*5とともに日本帰国時に、これを機にASDやADHDなど可能な限り全ての検査をしてみる予定である、かなり楽しみ
- 信用やレバレッジについて深く考えるきっかけになった
- そもそも自分が使っている銀行は安全なのか？
- どうしてその銀行が信用できるのか
- その銀行に預けている通貨は安定しているのか？
- そもそも自分が使っている銀行は安全なのか？
ドバイに来ると、戦争によって逃れてきたロシア人やウクライナ人、自国通貨が不安定なトルコ人など様々な人がいる。日本→海外の国際送金一つとっても、非常に面倒なプロセスを踏まざるを得ない。そういったことを色々考えると本当に信用やクレジットについて考えさせられる。
ちなみにこれは余談であるが、北條は楽天Gが昨年11月に利回り12%で社債を発行していたのを見て、すぐに楽天銀行から金を引き出したらしい。学習の北條と言われる所以である。笑
2.横領まがいとか性病とか
UAEに帰ってきた11月の上旬に、FTX騒動が起きたのだが、その最中に以前の会社の人からのレスがめちゃくちゃ遅れたり*6、股間がむずむずするような症状が出ていたりいていた。
ん～なんかむずむずするなぁと思っていたし カウパーみたいなサラサラした液も出るようになり、もともとあまり出ないタイプの人間だったので、俺も26歳間近にして進化してきたか～と思っていたが、普通にトイレで、尿道が焼けるように熱かったのでググったところ、性病の症状と見事に合致。
『さすがに、FTX事件に巻き込まれつつ大金を溶かし、性病とか終わってるでしょｗｗｗ』と北條に話していたが、将来的に子供が産めない場合怖いので、Googleで調べつつ、ドバイの謎の病院に駆け込んだ。
whatsupで渡された検査プランの価格に二重線が引かれていたが、あんなセールスっぽい病院のプラン表を初めて見て驚きつつも、なけなしのお金で検査することに。
フィリピン人の看護師に『Are you ready to pee??(おしっこの準備できてるかい?) 』と言われたので『ｵﾌｺｰｽ！』と快く回答。場所が非常に分かりづらかったことと事前にたくさん水を飲んでいたのであやうく受付で漏らすところだった。
ちなみに、色々病院に行く前にこれでもかと調べたので、性病検査の際の尿検査は健康診断の時の尿検査と違いはじめに出たものを採取したほうが良い など細かい知見が溜まっていたが、看護師に聞いたところ『中盤でええやで』と言われたので、それは間違ってるんだよな～と思いながらなんだかんだ中間で採取したのはビビリな証である。
その後、無事にアラブ人の白髪の医者にtnkを触られ無事処方箋ゲット、見事に解決。アラブ人医者に診てもらうという実績解除である。なお、日本であれば再検査をするのがベターであるとされているが、正直1検査数万円もかかったので無理な話である。
だいいち、この間FTX事件に巻き込まれているので全財産ほぼ仮想通貨だったので数千万吹き飛ばしているので数万円も貴重な財産である。笑
幸い薬を飲んだところ治った。
男性の場合は半数が無症状、女性の場合はかなり高い場合で無症状ということで、日本にいるパートナーには、すべて話しつつ、早めに見つかって良かったねといった会話をした。
ドバイでは筋トレと仕事とインターネットしかやることないので、これほどまでに変数がない生活に感謝したことはない。
3.色々受けて北條と事業の構想をねりねり
そんなこんなで、ふんだりけったりな事象にあいまくった2022年であったが、2022年の10月頃、東大生でYouTube関係の会社を東証一部の会社に売却した北條(20)がドバイに来ることになった。*7
麻布高校蹴りの栄光学園という逆張り野郎で、僕自身 男子校のガチ進学校界隈とはあまり縁がなかったのでそういった内情を知れたり、色々なことに興味がある二人なので日々雑談レベルで侃々諤々の議論を交わせてとても楽しい生活を送れていた。
振り返ってみると、こういった男子校のような生活は人生で4回目である。中学の部活(3年の秋までしていた)、高2の男子が10人ほどの文系特進、大学の部活である。
そういったある種 男子校や部活動のようなシェアハウスの状態でどういった事業を今後やっていくかという話に....
FTXの取り付け騒ぎ、銀行の凍結、ぷち横領、無自覚な色々なものへのトラスト(信用)等々色々なことがあったことや、実際にお金を失って何を人生でやったほうが楽しくかつ意義があるのかといろいろ考えた結果、結論、自分たちが実現したい方向性かつ一番スケールが大きいことをしたほうが良いんじゃないかということから、インターネット上でのスタートアップ的な国家運営(NETWORK STATE)を実現していくプロダクトを作る という方向性になった。
CoinbaseのCTOであるBalajiが書いた本では、国民国家の次のありかたがネットワーク国家(NET WORK STATE)であるということが示されている。
ネットワーク国家とは、集団行動能力を持つ高度に連携したオンラインコミュニティで、世界中にクラウドファンディングで領土を獲得し、最終的には既存の国家から外交的承認を得るものである。
オンラインコミュニティを作り上げ、土地を買収し、既存国家から外交的承認を得るという途方もない話でもあるが、正直これ以上の面白そうなことが見つからなかったので、これをやると北條と意思決定ができただけでも良かった年であったと考えている。
物理的な場所に住んではいるが、日常の大半をインターネット上で過ごすようになった近年において、ますます国民国家→ネットワーク国家への移行が進み始めている気がする。
どのSNSアプリを使い、誰をフォローするか。それはまさしく誰の経済圏に参入するか、ベットしていくのかに似たようなものだろう。
N国党のガーシーが議席を獲得したのもオンラインコミュニティの趨勢を表すような出来事のように思える。
ネットワークステートをどのようなhowで実現していくのかは皆目検討がつかないのでかなり手探りでやっていくことにはなるが、とにかく透明性と納得感をもたせた上での組織体制ができる国家やプロダクトを作りたい。
その他2022年
- 筋トレを大学の部活ぶりに再開
- 家にジムがあるのでとても楽しく継続できている(事件前後2ヶ月できなかったが。
- 日本人でシェアハウスを始めた
- まぁまぁおもろい
- 高校や大学の延長(男子校/女子校のノリ＋体育会のノリである)
- フィリピン人に仕事を振ったりしてみたが、案外悪くないので*8、これを機に色々外国人採用していきたい
- 2年単位での目標を定めなおした
人生で一番重要なことが目標の設定だと思っているので、しっかり自分が死んだ時に後悔しないように目標を再設定した。とにかく面白いことやっていきたい機運。
2022年、読んで面白かった漫画
松本次郎の漫画全般(いちげき、女子攻兵、フリージア）、シドニア
ハイパーインフレーションとかそういうネットで読める系は全部割愛
ライアーゲームの甲斐谷忍の新作とか読んでいて思ったこととして、現実を主題にしたテーマの漫画などは20代中盤にもなってくると現実のほうが面白くなってくるので楽しめなくなってくる弊害があるなーと思った。FTXの件とかもろフィクションで作れない面白さあるので。なんで、SFとかそういったところに発見がありそうだなと思い中
2022年、読んで面白かった本
税金の世界史、DIE WITH ZERO、
あまり本読めてないのでなんか微妙
有限会社ソラの桜井さん6k冊本読んでいると聞いてもっと本読もうと自戒したので2023年はたくさん読みたい。
2022年ずっと見ていて面白かったYouTubeチャンネル
ネック、オモコロチャンネル、baus、ヨコサワ、ホモサピ、さらば、
基本的にYouTubeずっと見ているが、筋トレ界隈とlol実況者界隈とあとお笑い芸人のチャンネル全般見ていた気がする
最近は、岩佐さんのYouTubeチャンネルハマり中
2022年買ってよかったもの
- プロテイン
- ジムグッズ
- ゆで卵作る機械
- nothingのイヤホン(Stick)(デザイン的に 音質は微妙 主に外用
Amazonとか見ていても、あまり物買ってないな～
2022年やっていたゲーム
ゲームは基本的にlolをやっていたが、ドバイのping 130msとかなのでlolを快適にできる国に引っ越したいなとも思い中。
まぁなんか面白いYouTubeチャンネルとかゲームとかあったら教えてください。
それじゃ
*1:仮想通貨のトレードにおける税制は0%である。またビザが非常に取得しやすい
*2:とはいえ3億相当ほどなので大きなことをしたいと考えている人は結局そこから働いたりする必要はあるが
*3:ちなみに、今シェアハウスを一緒にしている北條や他にも親しい起業家が無事被弾した。
*4:とはいえ薬に関して、アメリカではかなりスマートドラッグが一般的に扱われているようで、そのあたりはやや気になっている。
*5:シェアハウス同居人の20歳の東大生、名門男子校出身の歴史オタク
*6:後から分かるが、この際に会社のお金で豪遊していたことが発覚する
*7:彼とは共通の知人(I氏)を通じて知り合ったのだが、はじめはお笑い芸人の話などで盛り上がった友達→一緒に何かやろうといった関係の人である。
*8:というよりDeepLがすごい
